アンテロープキャニオンは，アリゾナ州北部のレイクパウエルで有名なペイジPageという町の近くにあります．ネイティブのナバホ族の居留区になっているので，Pageから出ているツアー行ってきました．アンテロープキャニオンの入口は，岩に空いたスリットです．中は日光があたらければ薄暗く，幅も狭いところでは人一人分で洞窟の様でした．日が高くなり，正午前になると，上から日が差してきて，キャニオンの壁を照らし出し，刻々と岩の色が変わります．場所によってはスポットライトの様に光の筋が見え，幻想的でした．キャニオンの全長は思ったほど長くなく，100メートル位でした．近くの丘に登って上から眺めると，ちょうどワジ(涸れ川)の遮るような形で岩が横たわっていて，隙間を作りながら水が流れていった様子が分かりました．普段は水がないのですが，上流で雨が降ると，アンテロープキャニオンは洪水になり，何年か前には人が溺れ死んだこともあるそうです．
アンテロープキャニオンの中は相当暗く，写真を撮るには三脚が必要です．私は小型の三脚Tripodを日本から持っていきましたが，ツアーで借りることもできるようです．但し，事前に問い合わせる必要がありそうです．キャニオンの中は砂埃が浮遊しているので，カメラに付着した場合はブロアなどを使って注意深く取り除く必要があります．